モザイクアートとは?


 モザイクアートとは/Mosaic Art

ポイント矢印モザイクアートとは、硬いものを砕いた破片(はへん)で絵柄などを表現したアートです。

古くは、古代ギリシア・ローマ時代から実用化し、床装飾や壁画など、主として、建築の要素として発展した芸術的表現です。

材料には、大理石などの自然石や、色をつけたガラス、テラコッタ、タイル、などが挙げられます。
様々な表現方法や作品が、世界中のアーティストの手により生み出され、現代なお盛んです。

モザイクの日本語表記

ポイント矢印モザイク(英語)、モザイコ(イタリア語)、モザイチ。

日本では、モザイクタイル、モザイクアート、タイルモザイク、クラフトタイル、タイルモザイク アート、イタリアモザイクなど、モザイク を意味する言葉は、様々な認識と、バリエーション表記されています。mosaic,mosaico,mosaici, mosaïque,mosaik,mosaictile,tilemosaic,

岡田七歩美のモザイクスタイルでは、「モザイクアート」を中心に使いますが、言葉に囚われず、日本の皆様が理解しやすいよう、都度、モザイク関連の言葉を用いています。

発祥と発展

ポイント矢印モザイクアートの歴史は古く、メソポタミア時代には、モザイクの萌芽が認められます。古代地中海沿岸地域を中心に発展し、公共浴場、貴族の館、教会壁画など、人類の住空間を豊かに装飾しました。実用を伴い育まれた芸術文化です。

近年では、ガウディに代表される自由スタイルのタイルモザイク が知られています。グエル公園などが、現代の世界中のアーティストにインスピレーションを与えています。

オカダナホミが留学した、北イタリア・ラヴェンナは、ビザンティン時代のモザイク壁画が教会に現存する、世界有数のモザイクの都です。

モザイクの歴史

モザイクアート制作風景 のがたモザイク工房 オカダナホミ

材料

ポイント矢印大理石、彩色ガラスの他に、モザイクアートには、貝殻や、小石を使ったモザイク作品もあります。タイルや、鏡、テラコッタなどもモザイクの材料に使われます。

モザイクの材料:大理石

モザイクの材料 大理石 のがたモザイク工房

 

モザイクアート 大理石
モザイクアートの材料例 大理石 イタリアより直輸入したカット大理石

モザイクの材料:ズマルトガラス

ヴェネツィアの工房でモザイク用に焼かれるズマルトガラス ピッツァの形で焼かれてきました。近頃は、生産性をあげるため、矩形でも生産されていますが、割り感は、以前より低下したと、イタリアのモザイク職人は、言います。 日本には、この、ピッツァの形状を割り、1〜2センチ程度のカットされたズマルトが入っています。

 

モザイクガラス
モザイクアートの材料 彩色ガラス(ズマルト)・ヴェネツィアガラス
モザイクアートの材料 彩色ガラス(ズマルト)・ヴェネツィアガラス

モザイクの材料:ガラスタイル

モザイクの材料 ガラスタイル


モザイクの材料:さまざまなタイル

モザイクアート タイル割り
さまざまなモザイク材料 タイル

 

モザイクアートの工具 割り台とハンマー

ポイント矢印モザイクアートの伝統的な制作技法では、専用の道具を使い、石や、材料のガラスを専用の割り台で割り、一つ一つのモザイクピースを作ることから始まります。

モザイク用割台名称
タリオーロ  tagliolo per mosaico
モザイク用ハンマー名称
マルッテリーナ martellina per mosaico

モザイクの割台タリオーロと専用ハンマー、マルッテリーナ

tessera(テッセラ)

ポイント矢印モザイク用の小片、モザイクピースを、イタリア語では、テッセラと呼びます。

テッセラ作りは、モザイク職人熟練の重要な技の一部です。大きな石材から小さな石材まで、割台でカットできます。

 

割り方

ポイント矢印モザイク材料のカットには、割台のほかに、手元で、専用ニッパーも使います。割台のみで仕事するか、ニッパーを併用するかは、作家によって様々です。

ポイント矢印おかだなほみのモザイクアートでは、ラヴェンナの教えに従って、ニッパーを併用します。

モザイクアートの工具 タイルニッパーとタイル割り のがたモザイク工房

ポイント矢印テッセラの割り方は、技法や、制作目的によって異なります。

不均一なモザイクピースを、どのようにモザイクとして組み立てる(並べる)のかは、モザイク作家の解釈と力量により違います。
近代の工業製品としてのタイル表現と、伝統的なモザイク表現は、異なります。お客様のご要望により使い分ける技量がプロとして望まれます。

 

モザイクアートの作り方

ポイント矢印割ったモザイクピース(テッセラ)を、モルタルなどで支持体に接着し、絵柄を完成します。

技法は、直接技法や、仮貼りの技法(間接技法)など、目的により、使い分けます。

仮貼りの技法

古典の波文様を仮貼りの技法で制作 モザイクアート大理石

モザイクアート 大理石

注文の仕事は特に、基本的には、仮貼り(紙貼り)の技法によって支持体に接着しない技法で制作し、モザイクが組み上がってから、目的の支持体、場所に設置します。

ペットのモザイク画 注文制作 のがたモザイク工房

 

屋外のモザイク床も、基本的には、仮貼りで制作後に、現場施工します。 制作 のがたモザイク工房 アクイレイア 遺跡のモザイク復元2019 工房ショールーム

直接技法

モザイク用のセメントなので、直接支持体にモザイクし、仕上げる技法です。接着剤が硬化するまでに、モザイクを仕上げる技法が求められます。
古典大理石モザイク 直接法による複製制作 のがたモザイク工房

 

ラヴェンナ伝統技法

仮の石灰クリームの土台でモザイク制作を進める、独自の技法です。

岡田七歩美モザイクアーティスト
モザイクの古都 イタリア・ラヴェンナの制作技法 イーゼルによる制作風景 1994年ナホミオカダ 留学風景

モザイクの古都 ラヴェンナ・Ravenna

ポイント矢印ビザンティン・モザイクの本場、イタリア・ラヴェンナでは、モザイクは、”何かと何かをつなぐ役目”とする概念も、モザイクアートとして広く受け止める土壌があり、モザイクアーティストによる作品解釈は、多岐にわたります。

 

 おかだなほみのモザイクアート

ポイント矢印ナホミオカダ造形表現研究所のモザイクアートは、古典モザイクの再現だけでなく、モザイクアーティスト岡田七歩美の芸術の精神、再解釈を加味したモザイク作品を、モザイクアートとして、制作しています。

 

現代のモザイク表現 制作:岡田七歩美 のがたモザイク工房

 

ビザンティンモザイクの現代的なモザイクアート表現 メモリアルアート 制作 オカダナホミ

 

大理石モザイクアート
のがたモザイク工房玄関(2011−2014) モザイク古典技法のアレンジ

まとめ

モザイクは古来、大理石や、貴重なズマルトガラス、金色のテッセラなど、富を象徴するものとして発展しました。これまでご紹介したように、現代では、さまざまな材料を、モザイクアートとして、用いることが可能です。

ニューヨークの最先端のモザイクアート表現では、使い古しのプラスティックなどが、モザイクアートに使われた作品が発表されています。

モザイクアートは、環境問題を直視した、新鮮な定義を表現してくれる、芸術表現だとも言えるでしょう。

のがたモザイク工房では、材料によらず、クライアント様のご要望・コンセプトにより、さまざまな手法で、現代的なモザイクアートを表現します。

 

注文の流れ