
モザイク壁画の修復
県立高校のモザイク画が劣化し、モザイクのピースがもろもろと落ち、崩壊寸前でした。地元のタイル業者さんに相談もしたが、劣化激しく、モザイクタイル壁画は、直せないと。
その時、学校に、たまたま別の工事で入っていた業者さんより、のがたモザイク工房に連絡がありました。大規模壁画の経験はありませんでしたが、取り急ぎ、現地へ向かい、話を伺いました。
約40年前の仕事となれば、文化的価値もあるでしょう。のがたモザイク工房、個人の判断領域ではないので、モザイクの大先輩に相談しました。
結果、タイミングに恵まれ、チームでモザイク壁画の修復に入りました。
問い合わせの電話から、その翌年、見事に、モザイク壁画の姿がよみがえりました。のがたモザイク工房としても、モザイク壁画修復という貴重な経験となりました。


劣化したモザイク面をストラッポ技法で壁面より剥がし、汚れを洗浄後、新しい接着剤で壁面に再設置します。モザイクの修復は、忍耐仕事、モザイクの知識と経験の総決算。業界の先輩から、学びます。
美術系の先輩方との仕事の日々は、共通項が多く、楽しいものでした。クリエイティブの細部に触れる時間は、普段、一人仕事が多い私でも、心休まる時間でした。
埼玉県立飯能南高等学校 清新の壁画
