アクイレイア再訪〜2018その4〜Aquileia


アクイレイア のモザイク Aquileia, Museo Paleocristiano

アクイレイア の旅で真っ先に驚いたことは、テッセラの大きさでした。

アクイレイア の国立考古学博物館には、当然、大きなテッセラ片の作品だけではなく、細密なマイクロモザイクも展示されています。大好きなリボンのモザイクはその代表格。

アクイレイア の土産Tシャツ

リボン柄のモザイクTシャツを旅先で購入し、早速モザイク教室の時に着用しました。教室が終わる頃に、生徒の方が、「あっ、モザイク柄だったのですね」と気がついたのでした。なるほど、、。

il Museo Archeologico Nazionale di Aquileia

 

大切な問題に気づかされました。

 

La Basilica d’aquileia

「モザイクらしさ」。

Tシャツのモザイク柄は、テッセラが細かすぎて、パッと見、モザイクだと気がつかったのでしょう。

見る人がモザイクとわからないのは、残念だなと感じました。
素材感の面からも考慮すべき問題ですが、人には、伝わらない表現。

制作でも、”モザイクらしさ”という問題は、常に考えるべき対象ではございますが、リボン好きに真っ先に飛びついて、細部感覚を見落としていたことに気がついたのですた。(もちろん、Tシャツはお気に入りです。)

アクイレイア のモザイク応用複製 モザイク制作 岡田七歩美 2012

 

アクイレイア のイルカのモザイク応用複製 制作 岡田七歩美

 

本場のスケール感と、日本の環境とは、事情が違うので、本物に限りなく近づけて複製するのは、限界があります。

”本物そっくり”は、場合によっては必要ですし、勉学上は、通過する過程なのかもしれません。同様に、日本で感じる、イタリアのモザイクの雰囲気を大切に制作上に反映したいとする立場です。

モザイク芸術は、奥が深い世界です。20年経った今も、モザイクに夢中です。

 

工房に並んでいるイタリア語の書籍を読見直しながら、
合わせて、日本語でも、ローマから、ビザンティン時代の境目、初期キリスト教時代でもある過渡期の時代を見直しながら、遠い時代を回想しています。

ローマ人たちは、先行きの見えない帝国末期なにを感じていたのでしょうか?ビザンティンというさらなる千年の時代を切り開く幕開けのモザイクから、私たちは、なにを見るのでしょう。はるか、1700年前の時代と現代と、人類の現状は、案外似た世界なのかもしれないのかな。モザイク史を回想しながら、果てしない妄想の世界へさまようのでした。モザイクは、面白いですね。

のがたモザイク工房 岡田七歩美