アクイレイア再訪〜2018その5〜Aquileia


アクイレイア のモザイク 応用複製 制作Nahomi Okada,2010

アクイレイア大聖堂 の床モザイク表現には、海の魚達や、教会寄進者のモザイク偶像の姿が認められます。ほのぼのとした画風は、ローマ時代に好まれた超写実でも、ビザンティンの抽象的な表現でもなく、見る人を伸びやかな気持ちに誘います。分かりやすく、自然主義的なモザイクの空気感が、多くの人の心を魅了するのでしょう。

台所ガラスモザイク 制作Nahomi Okada,2010

大聖堂建設には、当時でも莫大な費用を必要としたので、床モザイクには、当時の寄進者達の姿も描き出されています。

私が再現したブドウを持つ女性像は、そうした寄進者の女性の一人、アクイレイア のモザイクからインスピレーションを受けた作品です。2010年に制作。

お顔は、今オリジナルと見比べると、若干違うような、、。他の絵柄と示し合わすと、隣り合う天使のモザイクの顔表情から模写している様子です。

 

 

 

 

アクイレイア 大聖堂

ガラスモザイクを材料にした複製制作では、30センチ角の大きさで仕上げていますが、実際のモザイクは、1メートル近い大きさでした。

自分が制作したオリジナルと対面するのは、制作者として心踊るものです。

アクイレイア モザイク複製の様子
アクイレイア のモザイク複製 ガラステッセラの大きさ(設置後の手直し作業)

 

台所ガラスモザイク 制作Nahomi Okada,2010

 

アクイレイア 大聖堂 モザイク 実際の鑑賞は、歩道上からで、見にくい箇所が多い

 

この度、20年ぶりにアクイレイア を訪れ、実際のモザイクと対面しましたので、気持ち新たに、制作意欲が湧いています。地中海地方を中心にモザイクは、各地の観光資源となっています。私も、モザイクに魅せられ、方々を旅歩いた一人です。美術と旅は切り離せないとは、名取四郎氏の書籍には書かれてありました。

モザイクの魅力は尽きないものですが、やはり、理解しうる言語でもあるイタリアの大地に生きるモザイクの姿、それは、実際にこの目で見た、確認した対象であるモザイクに、今後もより大きなインスピレーションを受けていくのだろうと思い直しています。理性や知性だけでなく、生のフレッシュな感覚を、表現に取り入れたい。制作者としての思いです。