「ざんぐり」として>美の壷より


先日、ボーッとテレビを眺めていた。NHK美の壷が流れていた。京老舗の干菓子作りの場面。番組の中で、印象に残る言葉がありました。急ぎメモをとる。

”ざんぐり”。

ざんぐりとは、大まかで風雅な様。

 

材料の砂糖など素の素材3種だったと思いますが、それを、鉢の中で手で擦って混ぜ合わせ、使い込まれた木の蝶型に押し付け、型から抜き乾燥させる。最初はモロっとした形が、翌日には、乾燥する。菓子を手に取り、成型の段階ではみ出した部分を指先で削ぎ落とす作業。そうして、蝶形の干菓子となる。

この工程で、お嬢さんが先代に習った心意気がざんぐり。

”おじいさんの仕上げが、いつも雑で気になっていたのだけれども、

「ざんぐり」として作り過ぎるな。 

こう習いました。”

 

干菓子は、茶席ではあくまで脇役。
主役の茶屋、掛け軸を引き立て、見る人に、イマジネーションの余裕をつくる。三者で一つの物語を奏でられるように、菓子ばかり目立ってはいけない。

ゆるい形であることが京の美意識。

そんな風な番組内容でした。

「ざんぐり。」

 

良い言葉だと感じます。

作りすぎないことは、

岡田七歩美のモザイクアートでも、モザイク教室でも、大切にしている心情です。いつも、この感じを上手に伝えられず、難しく思っていましたが、今度から、「ざんぐり」を制作語録に加えたいと思います。