順番が逆になってしまいましたが、玄関ポーチ用途、大理石モザイクの完成間際の様子。半年くらい制作の手を休めてしまったので、各パーツを再構築している場面です。最後の追い込み制作と、絵柄の繋ぎを調整しています。



アクイレイア 遺跡でオリジナルのモザイクと対面し、テッセラの大きさに驚いて、なるべく、大きなテッセラ(モザイクピース)で、モザイクを作りたい。
これが、今回の床モザイクの大きなテーマでした、、。
施工は、大変でした。
下地も自分でしてしまったし、他、いろいろと苦労しました。
大きなモザイクピースを、扱う困難もある。
最後まであきらめずに格闘し、勉強になりました。

2019年3月〜4月にかけ、新しい事に着手したので、少々、メンタルが参ってしまっていたようでした。無理すると、後から響きますね、、。
辛い時期に、大理石をガンガン割っていると、スーッとストレスが撃ち砕かれるようでした。そして、制作に集中すると、元気を取り戻して来ました。
天然の材料に触れるモザイクの魅力も、再認識した時間でした。
モザイクに支えられ、私は、人としての在り方に、気付かされてきました。
1994年に初めてモザイクと出会い今日ここまで、モザイクでは、まだまだようやく、作り始めの気持ちです。
古代と、現代をいったり来たりするモザイクの世界は奥深く、尽きない興味が湧いてきます。新しすぎる完璧な作りのモザイク表現ではなく、遺跡発掘現場のような、時代の流れを感じる空間をクリエイトする働きが、岡田七歩美の好みです。
玄関ポーチで、来客者に踏まれ、自然や、時の影響と共に、作品の風合いが変化する。
モザイクアートのロマンも表現も、無尽蔵。
アートには答え、正解がない。
そして、ある時点で、自分がそれを造った理由がわかる時と出会う凄みが来る。
のがたの地に根付いた床モザイクが、2000年後、現存したら素敵だなぁ。
