テッセラ作り
モザイクの仕事は、専用の割台で、モザイクの材料を割ることから始まります。
割った1つのピースを、テッセラ(una tessera/le tessere)、イタリア語では、こう呼びます。
手で割るので、制作に使う、すべてのテッセラの形が違います。古典モザイクスタイルでは、ほぼ同じ大きさのテッセラに割り揃えます。
テッセラの大きさは、1〜2センチの立法形(厳密には、やや楔形)を割り出します。目的の制作物により、さらに小さいテッセラを作る場合もあります。
テッセラ割り方
テッセラの割る形状は、技法や、制作目的によって異なります。
モザイクの工具 割り台とハンマー
モザイク用割台名称
タリオーロ tagliolo per mosaico
モザイク用ハンマー名称
マルッテリーナ martellina per mosaico
モザイクピース
テッセラ una tessera/le tessere





モザイクの材料・大理石
大理石は、自然石ですから、石の割り感も、それぞれ違います。目のある石、固い石は割にくく、目的の形にならないテッセラを、どうやって、モザイクに仕上げるかも、職人の腕の見せどころです。
工業的なモザイクでは、1センチ立法程度に機械で割られた石のシートを、割台を使わずに、ニッパーで割り制作していますが、モザイク職人の制作するテッセラは、大きさも、厚みも微妙に違います。

モザイクの工具 タイルニッパー
モザイク材料のカットには、割台のほかに、手元で、専用ニッパーも使います。割台のみで仕事するか、ニッパーを併用するかは、作家によって様々です。
おかだなほみのモザイクアートでは、ラヴェンナの教えに従って、ニッパーを併用します。

おかだなほみのモザイクアートは、タイルも割る
様々なタイルを、シート状にした工業製品の総称を、モザイクタイルと言うようですが、おかだなほみのモザイクアートでは、タイルを割ることによって、独自のモザイク観を生み出すスタイルです。
