東京建物Brillia Hall
のがたモザイク工房です。
今日、出かけついでに、
ハレザ池袋に行ってみました。
ビックカメラ池袋店から少し脇に入った場所。
目的のホールは、外からでも認識できる赤い階段で、直ぐにわかりました。
午後の日差しに照らし出された、ホールエントランスを覗き込むと、まるで人気無し。
夜だけの開場かと焦りましたが、ドアを押せば、中へ入れました。

「色とりどりタイル組み合わせはモザイクアート」昨日書いたばかりでした。
しかし、これは、タイルアート。直感しました。
違いの理由は、自分でもわかりません。
これは、タイルアートだと、私に教えてくれる作品だったという訳です。
真実の作品性というものは、そういう事なのだと思います。
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ハレザ池袋は、8つの劇場を備える新複合商業施設。
この広場一帯がハレザしていて、驚きました。
豊島区庁舎跡地などの再開発だそうです。
タイルアートのある劇場は、東京建物ブリリアホールとして独立している様子です。
レッドカーペットを思わせる真っ赤な階段の踏上げ面。雲母のようなキラキラピースが混ざっているタイルの発色は美しい限り。
階段踏面の石材、大谷石だったかな、との組み合わせも新鮮で悪くない。
大きな前面ガラス越しに、外光が降り注ぐアーバンスペース。

「芸術を視る力 造る力 造形作家 岡崎乾二郎」
NHK日曜美術館で、始めて岡崎幹二郎氏の仕事を知って、興味を持ち、出かけたのでした。
巷には、タイルを使った商業施設はいくらでもありますけれども、岡崎氏のタイル表現には、高いアート性を感じましたので、自分の目で体験したかったのです。


1枚の掲示物もなく、人気もなく、オープンしてまもなくの空間を独り占めできて、満足です。
玉に瑕は名称。
企業様の名前、どうしても入れたかったのですかね?
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タイルそれぞれの色彩は、想像より意外性を受けない範囲でしたが、夜の光でも見てみたい。
現代建築において、空間を再び体験したいと感じた、稀有な体験でした。
タイル壁面「ミルチス・マヂョル/ Mirsys Majol / Planetary Commune」
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追記 タイルアート
その後、気がついた。
これらのタイルは、案件のため、LIXILものづくり工房で、岡崎氏監修の元、研究を重ね、ていねいに色出ししたオリジナル製品。
私の台所は、既製品と、手書きモロッコタイルを組み合わせて並べたもの。
この違いからくる言葉の発想領域だろう。
もちろん、既製品タイルの組み合わせが、モザイクアートだと割り切れる問題でもない。