How to make a Mosaic Art
モザイクアートとは、硬いものを砕いた破片(はへん)を用いて、絵柄などを表現したアートです。
フォトモザイクアートも?
日本では、写真を素材にデジタルで大画面を構成したモザイクのことを、モザイクアートや、フォトモザイクアートとして広く認知されています。
このサイトでは、石や、ガラス、タイルなどを割って絵柄などを表現する技法の、モザイクアートをご紹介しています。
岡田七歩美のモザイクスタイルでは、「モザイクアート」を中心に使いますが、言葉に囚われず、日本の皆様が理解しやすいよう、都度、モザイク関連の言葉を用いています。
また、「モザイクアート」を概念として捉え、
リクエストに答え、様々な、表現形式に挑戦しております。
モザイクアート様々な取り組み事例
TBS モニタリング 写真を使ったモザイクアート(3000枚以上の写真使用)
NHK Eテレ Tシャツを使ったモザイクアート(100名参加)
モザイクアートは、割ったモザイクピース(テッセラ)を、モルタルなどで支持体に接着し、絵柄を完成します。
モザイクの技法は、直接技法や、仮貼りの技法(間接技法)など、目的により、使い分けます。
モザイク仮貼り技法
モザイクの仮貼り技法とは、モザイクピースをモザイクの支持体に固定せず、設置場所へ施工する前段階として、水溶性の、のりなので、モザイクピース(テッセラ)を仮に定着する技法です。
・モザイク完成面から、裏返した状態で制作する。
・体育館など大空間に、モザイクピースを仮置きし、絵柄が整った状態で、上から和紙などで、絵柄を固定する。
日本のモザイク現場では、仮置き技法が、大画面の仕事で多く、取り入れられているようです。
私自身は、仮置き技法の経験はありません。また、イタリアでも、仮置きの事例は、私の知る限りではないので、日本独自のモザイク工法と考えます。タイルの世界で広く普及した技法ではないでしょうか。
ラヴェンナで取得したモザイク間接技法
ガーゼなどの布に、水溶性のりで、モザイクピースを仮に定着し、絵柄完成後、必要に応じた支持体へモザイクをはり込む。





モザイク工事現場
モザイク工事でも、最近は以前と違い、予算が厳しくなっています。仮貼り(紙貼り)技法によって工房内で大方制作したモザイクを、現場で施工する方法論が現実的です。
モザイク現場制作の可能性:制作予算がある場合に、メリットの高い制作技法です。
モザイク直接技法
接着剤が硬化するまでに、モザイクを仕上げる技法が求められます。


ラヴェンナ伝統技法
私がモザイクをゼロから学んだイタリアのラヴェンナでは、独自の伝統的が技法があります。
ビザンティン芸術の残るラヴェンナ市ならではのモザイク職人が築き上げた伝統技法で、仮の石灰クリームの土台でモザイク制作を進める、独自の技法で、非常に手間ひまかけた工法です。



モザイクの古都 ラヴェンナ・Ravenna
ビザンティン・モザイクの本場、イタリア・ラヴェンナでは、モザイクは、”何かと何かをつなぐ役目”とする概念も、モザイクアートとして広く受け止める土壌があり、モザイクアーティストによる作品解釈は、多岐にわたります。
おかだなほみのモザイクアート
ナホミオカダ造形表現研究所のモザイクアートは、古典モザイクの再現だけでなく、モザイクアーティスト岡田七歩美の芸術の精神、再解釈を加味したモザイク作品を、モザイクアートとして、制作しています。


モザイクアート作り方まとめ
モザイクは古来、大理石や、貴重なズマルトガラス、金色のテッセラなどを材料に使い、写実性の高い表現力で、神話や、狩り、肖像などを描き、富を象徴する宮殿の床装飾として発展しました。
その後、キリスト教が公認されるとともに、ゆかモザイクとして発展したモザイク芸術は、キリスト教の世界を描く、教会内部の壁画として、その役割をさらに、拡大しました。
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現代では、さまざまな材料を、モザイクアートとして、用いることが可能です。
ニューヨークの最先端のモザイクアート表現では、使い古しのプラスティックなども、モザイクアートにした作品が発表されています。
モザイクアートは、環境問題を直視した、新鮮な定義を表現してくれる、芸術表現だとも言えるでしょう。
のがたモザイク工房では、材料によらず、クライアント様のご要望・コンセプトにより、さまざまな手法で、現代的なモザイクアートを表現します。